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栗のダイニングテーブル パンゲアスタイル

僕が作るテーブルをパンゲアスタイルと呼んでいる。

かつて地球上の大陸が一つにつながっていた時代があった。それがばらばらに移動して今の姿になっている。子供のころにそんな話を読んですごく興奮したものだった。

ある時、同じ丸太から製材した、いわば兄弟の板を二つ並べてみるとパズルのようにぴたり繋がるではないか!
南アメリカ大陸とアフリカ大陸の海岸線がつながることに気づいて大陸移動説を発見したウェゲナーになった気分だった。


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大陸が徐々に近づいていく

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接合!

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離れないように「チギリ」でつなぎとめる。天板の厚みの三分の一から二分の一の深さまで掘ってチギリを埋める。

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出っ張った部分を削ってフラットに仕上げる。


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こんな感じ。

木というものは湿度などの変化によって、反ったり捻じれたり割れたりする。その変形する力は板の中央と両端ではかなり違う。だから2枚の板を接合するときはできるだけ力の均衡がとれるように、端同志あるいは中央同志でつけてあげる。

パンゲアスタイルだと同じ丸太からとった兄弟の板を端同志で接合するので、しかも木目に沿って削り合わせるので木目が切れず、木にとって無理がない。だから木が暴れない。

(木には無理がないけれど、作り手はかなり無理してますが。)



さあ、もう一台!

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by daifunka_blog | 2014-06-16 08:36 | 新作、オーダー家具
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