横浜から帰り道に思ったこと

c0208169_1044815.jpg

横浜高島屋で桐のいすを1脚注文してくれたお客さん。
ゆっくりいろんな話をしているうちに、「実は人工関節を入れているんです」と。

この椅子を作り始めたころ、全然売れなかったけどやたらと長くお客さんが話し込んでいった。それも大概、身体に不調がある方ばかり。麻痺があって半身が自由でなかったり、大病や手術あがりだったり、末期がんだったり。車いすの人もいたし、統合失調症の人も。

そういう人たちが1時間も2時間も今までの事、今の事を僕に一生懸命語ってくれた。
僕はそこで知ったことを少しずつ椅子のデザインに取り込んでこの椅子を育ててきた。

なんであの頃、あんなにも一生懸命に僕に語ってくれたのか?それは今回のお客さんのように苦しんでいる人に、自分の経験を活かして少しでも楽になってもらいたかったからなんだなぁと気づいた。そんな想いを僕に託してくれていたんだなぁ。



10代20代の頃は道端の石ころみたいにあっちに蹴飛ばされ、こっちに転がって、居場所なんて見つからなかった。疲れ果てて人の助けがなければ生きていけない頃もあった。

そんな自分が家具つくりの道に入って、好きな椅子を夢中で作り続けているうちに、気がつけばこんなに心地いい居場所にたどり着いている。人の想いを受け取って、それを形にして、必要としている人に手渡す。若い頃には思いもしなかった世の中との素敵なつながり方を、自分がいつの間にかしている。ホーッ!としか言葉がない。


横浜では高校の同級生たちが来てくれて懐かしかったので、少し振り返ってしまった。

しあわせだなぁ~♪


c0208169_1047247.jpg

[PR]
by daifunka_blog | 2015-06-12 10:47 | 飛騨暮らし
<< 吉祥寺で展示会♪ ミラノサローネ Hands O... >>